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ジャパン・プレミア
『サバイバル』
監督:ロルフ・デ・ヒーア
2022/96分/オーストラリア/FHD
砂漠の真ん中にあるトレーラーの檻の中に置き去りにされた黒人女性が檻から抜け出すところから物語は始まり、生き残ったはずの仲間を探して、砂漠から山、そして都市までを歩いていく。その途上で、“支配者たち”による迫害や暴力の手を掻い潜らねければならない、過酷なサバイバル・ロードムービー。近未来SF的かつ、斬新な視覚的アイディアの演出が見所の作品。監禁された者が過酷なサバイバルを体験するという、『悪い子バビー』(1993)で示されたロルフ・デ・ヒーア監督的モチーフは、本作でも変奏されている。

<監督プロフィール>
ロルフ・デ・ヒーア
オランダ生まれのオーストラリア人映画監督。これまでに 15 本の長編フィクション映画を監督し、50年以上のキャリアを誇るオーストラリアの名匠。『アレキサンドラの企て』は2003年のベルリン国際映画祭で上映。本作『サバイバル』も今年のベルリン・コンペで上映されている。監督作品が数多くの賞を受賞している他に、ニューサウスウェールズ州プレミア文学賞を受賞している。奇しくも、1993年製作の『悪い子バビー』が公開から30年を経た今、日本劇場初公開を迎えた。