プログラム

オープニング上映

©︎Hiroshi Sunairi

ジャパン・プレミア
『オキナワより愛をこめて』
監督:砂入博史
2022/101分/日本・アメリカ/日本語・英語/FHD
戦後27年間続いた米軍統治が終わり、日本に復帰したばかりの沖縄。当時20代だった写真家、石川真生は、米国黒人兵向けの娯楽施設でバーメイドとして働きながら、日記をつけるように写真を撮り続けた。「そこには愛があった」とキャッチコピーに記された写真集『赤花 アカバナー 沖縄の女』を手に、およそ半世紀前の記憶を蘇えらせる石川。映画は、ファインダーを通して語られた「愛」、そして作品の背景となった歴史、政治、人種差別、エンパワーメントを写真とともに映し出していく。

<監督プロフィール>
砂入博史
1972年広島で生まれ、ニューヨークを拠点に活動する。1990年に渡米し、ニューヨーク州立大学現代美術科卒業後、欧米、日本の美術館、ギャラリーにてパフォーマンス、写真、彫刻、インスタレーションの展示を行う。近年は、チベットや福島、広島の原爆等をテーマにした実験ドキュメンタリーを制作。2018年の袴田巌をインタビューした『48 years – 沈黙の独裁者』は同年熱海国際映画祭長編コンペで特別賞をもらう。2001年からニューヨーク大学芸術学科で教鞭も執る。