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Director in Focus部門

©︎Christopher Makoto Yogi

ジャパン・プレミア
『アキコと過ごした八月』
監督:クリストファー・マコト・ヨギ
2018/75分/アメリカ/英語・ハワイ語/FHD
夢と現実と記憶の狭間を漂い、独自の時間を刻む神秘的な作品。スーツケースとサックスだけを持って、世界を飛び回る音楽家、アレックス・チャン・ハンタイ(ステージネーム「ダーティ・ビーチ」「ラスト・リザード」)が、10年近く離れていたハワイ島に帰ってきた。取り憑かれたようにサックスのソロを吹き、物思いにふけりながら散歩する中、アレックスはアキコという女性が経営する仏教徒向けのベッド・アンド・ブレックファストに偶然出くわす。ハンタイのワイルドなサックスとアキコの梵鐘が、思いがけない新しい友情を取り巻く音の網のように、観客を包み込む豊かなサウンドトラックのベースを形成していく。

<監督プロフィール>
クリストファー・マコト・ヨギ
クリストファー・マコト・ヨギはハワイ州ホノルル出身。デビュー長編映画『アキコと過ごした八月』は、2018年にロッテルダム国際映画祭でワールドプレミア上映され、評論家から絶賛された。批評家リチャード・ブロディはThe New Yorker誌で本作を「2019年のベスト映画」リストに挙げている。次の長編映画『シンプル・マン』は、2021年のサンダンス映画祭のU.S.ドラマ部門でプレミア上映された。それ以前には、サンダンス脚本家・監督ラボ、IFPフィルム・ウィーク、フィルム・インディペンデントのファスト・トラックに参加し、ジェローム財団の助成金とシネリーチの助成金を受けている。短編映画には、ドキュメンタリー『Occasionally, I Saw Glimpses of Hawai'i』(2016)、『誠』(2013)、フィクション『お化け』(2011)などがある。