メインビジュアル決定!

2023.09.29

「Cinema at Sea」は、優れた映画の発掘と発信を通じて、各国の⽂化や⺠族、個々⼈の相互理解を深め、将来的に沖縄が環太平洋地域において新たな国際⽂化交流の場となることを⽬指し始動した映画祭。環太平洋の各国・島々で製作された映画作品を対象にコンペティション形式による優秀作品の選考と上映を⾏うほか、製作者向けに国際共同制作を促進するプログラムやワークショップなども企画中で、沖縄を拠点に環太平洋地域の映画産業を盛り上げる⻑期的な施策を構想しています。 本映画祭の顔となるメインビジュアルを担当したのは⽔や光、⼈と⾃然の無意識感覚をテーマにアート活動を続ける⼭⽥ 祐基⽒。「海の上の交差点」を表現するビジュアルには、太平洋を巡る潮流が沖縄に戻ってくる「環(わ)」が描かれています。



<⼭⽥ 祐基⽒ コメント>
メインビジュアルのお話をいただいた時、浮かんだのは「海の上の交差点」という⾔葉でした。 絵を反時計回りに90度回してみてください。⾚く中央を⾛るラインが⾚道。時計の9時の位置から時計回りに、台湾、沖縄、アイヌ、ネイティブアメリカン、マヤ、アンデス、ニュージーランド、東南アジアと巡り、沖縄に戻りつながる「環(わ)」を描きました。古来から⼈々は海を⾏き来し、ものや思い、⾎の交歓をしてきました。その⼤部分は⽬には⾒えません。でも私たちは⼼でこのつながりを⾒ることができます。⼈が好奇⼼に動かされ移動し、近くにいる⼤切な⼈や、まだ⾒ぬ⼈と⼿を取りあい笑いあえたら⽬には⾒えない環が広がっていくのだと思います。

<⼭⽥ 祐基⽒ プロフィール>
⼈と⾃然との境界を⽴ち位置に、絵描きとして活動。 現在は海と⼭の間でヤギと暮らし、⽔彩、岩絵具や各地の⼟を画材に、⽣命の強さや美しさと、⽇々の⼼模様が共鳴した時に⽣まれる絵を描き上げる。2022年、初の詩画集「あやふふぁみの島」を出版。
ホームページ:http://yamadayuki.jp